2006年11月アーカイブ

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プレスリリース(2006年11月20日 付)

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日本経済成長の原動力となるイノベーション創出へ向け、産学官のトップが講演や意見交換を行うシンポジウム「第6回産学官連携サミット」(内閣府や日本学術会議など主催)が11月20日、東京都千代田区の赤坂プリンスホテルであった。シンポジウムでは、元スタンフォード大学副学長のウィリアム・ミラー氏や日本経団連副会長の庄山悦彦氏による講演のほか、ベンチャーキャピタル社長らが参加したパネルディスカッションが行われた。

内閣府特命担当大臣(科学技術政策・イノベーション)の高市早苗氏による基調講演の後、ミラー氏が「海外のイノベーション政策」と題し、スタンフォード大学の産学連携活動などに関する特別講演を行った。同大学の技術移転機関(TLO)は1970年、米国では初めての学内移転機関として設立。1969~1980年に400万ドルだった同大学のライセンス収入は1991~2003年には5億5000万ドルにまで急増したが、現在のライセンス収入の相当部分が初期の発明によるもので、7つの発明で約7割の収入を稼いでいる。同氏は、技術移転は長い時間をかけてやっと収入が得られるものだと指摘、学術的な研究と産業界との協力のバランスが重要であり、同大学では人事において学術的な寄与のみを基準にしていると説明した。また、シリコンバレーとの協力体制としては、明確なビジョンを持つベンチャー企業を同大学内の工業団地に誘致しているほか、会社員らがパートタイムで学べるさまざまな教育プログラムを同大学が行っており、こうしたプログラムを通じてさまざまなベンチャー企業がスピンアウトして起業している。ミラー氏は、シリコンバレーの産学連携で「グローバル・リンケージ」が躍進の鍵となっていると話し、多国籍の研究者らが母国と密接な関係を維持することが、企業の成長にも大きく役立つと指摘した。

続いて庄山氏が「イノベーションの加速に向けて」と題し講演。同氏は、イノベーションを加速するためには、科学と技術、実社会との共鳴を促進し、イノベーションを支える人材を育成する「ボトムアップ・アプローチ」と、戦略重点科学技術をベースにしたイノベーションを推進する「トップダウン・アプローチ」があると述べた。ボトムアップ・アプローチでは、真理の探究と実社会の発想が融合する場を設定することが重要であり、その例として、東北大学と日立製作所の「垂直磁気記録技術」における技術交流を紹介。イノベーションを支える人材の育成のために、複数の領域で専門性を持つ「π型人間」が必要であると指摘し、インターンシップの制度的拡充などが必要であると述べた。「トップダウン・アプローチ」においては、研究開発と知的財産・国際標準化の一体的取り組みや、政府部門による新技術の活用が有効であると述べた。

パネルディスカッションには、内閣特別顧問の黒川清氏をモデレーターに、東京大学総長の小宮山宏氏、静岡県知事の石川嘉延氏、元インテル会長でモバイル・インターネットキャピタル社長の西岡郁夫氏ら5人のパネリストが参加。地域資源を活用した産学連携の在り方や、技術系ベンチャー育成などをテーマに、活発な意見が交わされた。

コメント:

お互いの利害関係は一致するはずです。積極的に交流することが意味ある協力につながる気がします


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中日新聞(2006年11月19日 付)

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理科を教える現役の教師やOBらの指導で、児童らに科学や発明の楽しさを知ってもらう「学校派遣型知財セミナー」が十八日、富山市総曲輪の芝園小学校であった。同校の四-六年生三十四人が参加し、色を識別できるセンサーを使った「ライントレースロボットカー」を製作した。

県立富山工業高校(同市五福)電気科の西脇清史、山岡裕両教諭と生徒五人が指導した。ロボットカーは、車体の底に付けられたセンサーが色を判断して進行方向を切り替えるため、模造紙に黒色のビニールテープを張って作ったコース上を蛇行しながら走る。

児童らは、小さいな部品とにらめっこしながら、ドライバーやはんだごてを使い、ねじを留めたり、導線をモーターに取り付けたりして車体を組み立てた。完成したロボットカーがコースを走り出すと、歓声を上げていた。

セミナーは、二〇〇五年に設置された「中部知的財産戦略本部」が行う事業の一環で、今年から県内の小学校や高校を対象に開かれている。

コメント:

こういった経験から「なぜ?」が生まれます。


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四国新聞(2006年11月12日 付)

記事:

子どもたちに理科の楽しさを紹介する第十四回かがわけん科学体験フェスティバル(同実行委員会など主催)が十一日、香川県高松市幸町の香川大で始まった。子どもたちは多彩な実験や工作に挑戦し、科学の不思議な世界に触れながら興味を膨らませた。十二日まで。

香川県内の教員や企業、ボランティアらが三十四のブースを出展。液状化現象を再現する実験道具を作ったり、ロボット相撲の体験、プラスチックを加熱してできるキーホルダー作りなど、体験型の企画が並んでいる。

会場ではこのほか、第六十二回香川の発明くふう展(香川県など主催)も開催。県内の小中高校生によるアイデアあふれる百十一点を展示している。

十二日は日本学術会議のミニ講演会もある。時間は午前十一時と午後二時の二回。

コメント:

こういった活動は全国ですごく多い。横のつながりはあるのでしょうか


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