2006年7月アーカイブ

出典:

Nikkei net(2006年7月14日 付)

記事:

神戸大工学部の大前伸夫教授(59)が2004年、ダイヤ工具製造法の実験データを捏造(ねつぞう)し、特許出願していた問題で、神戸大は13日、学内の特許出願を担当する連携創造本部の中井哲男教授(57)の主導だったとする調査報告書を発表した。「大学の業績を上げたかった」と説明しているという。神戸大は同日付で中井、大前両教授を訓告、特許の共同出願者の助教授を厳重注意処分とした。

調査委員会によると、中井、大前両教授と助教授の3人は04年4月、「レーザーをダイヤモンドに照射して表面の性質を変えることで、鉄を高精度に切削できるダイヤモンド工具の製造法を発明した」とする特許を出願。その際に添付した8種類のうち5種類は、実験を行わずに捏造したデータだった。

調査委に対し、大前教授は「中井教授に削除を求めたが、止められなかった」などと説明。中井教授も自ら主導したことを認め、「大学の業績を上げるためにやった。やり過ぎだったと反省している」と釈明したという。中井教授は民間企業の研究者出身。前身の連携創造センター時代から産学連携部門の責任者を務めている。

同工法開発を含む研究は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択され、今年1月に助成金4500万円が交付された。今回の調査で「助成金獲得が特許出願の狙いではなかった」ことが判明したため、大学側が自主返還する予定はないという。

コメント:

助成金獲得目的と思われても仕方ないです。


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